ゾンビ打 THE TYPING OF THE DEAD

メーカー SEGA
価格 5,500円
対応機種 Windows

ローマ字入力、かな入力対応
ネットワークによる2P協力プレイ対応
2000/12/07発売

T.O.D for PC公式サイト
THE TYPING OF THE DEAD PC版紹介サイト

cover
買うならこちら

タイピング修得度 ★★★★★ 音声付きの丁寧なレクチャーと、ドリルモードが
充実しているので練習ソフトとしての不満はなし。
ゲーム評価 ★★★★★ ゲーム会社のセガだけあって、ゲームとしての
完成度は非常に高い。
システム評価 ★★★★☆ 必要なスペックが高い。パソコンを買い換えなきゃダメかも。
それ以外のシステムは特に問題なし。
適正レベル 見習い〜上級者。
いきなりアーケードモードとかやると挫折しそうになるがレクチャーモードや
ドリルモードをやれば十分に見習いでもタッチタイピングが習得できる。
上級者ならドリルモードやアーケードを極めがいがある。
ネットランキングはすべての種目があるのでそれなりの腕があれば楽しめる。

(C)SEGA

<概要>
アーケードやドリームキャストで大人気の「ザ・タイピング・
オブ・ザ・デッド」のPCの移植版です。

<システム>
基本システムはDC版のTODとまったく変わりません。
そこで、変更点のみ書きます。

ネットランキングができる。(専用ソフトをダウンロードして使用)
ネットワークを使って協力プレイ(アーケードモードのみ)

TCP/IPを使ってLANかインターネットでネットワークの協力プレイ
ができます。

PCの高解像度のディスプレイと目とディスプレイの距離が近いせいで
文字が見やすくわかりやすくなってました。
DC版と違ってキーボードも自分名好きなものを選べます

注意点としては、リセットや終了にALTキーが必須なため
101キーボードではプレイできません。
あと、起動時にCD-ROMのチェックがあるのでCDは必要です。


ここまでは良いことばかりです。ただ一点を除いては…

◆必須システム環境の難
今までタイピングソフトレビューでは動作環境をあえて書かないで
いました。なぜならほとんどのソフトはPentium166メモリ32MB以上
程度があれば十分快適に動作したからです。
しかし、TODのPC版であるゾンビ打はかなりのスペックが必要です。

動作環境(取扱説明書から引用)
  必須システム環境 推奨システム環境
OS WindowsMe/98/95
CPU PentiumII 233Mhz以上 PentiumII 450Mhz以上
メモリ(内蔵RAM) 64MB以上 128MB以上
ハードディスク空き容量 800MB以上
ディスプレイ解像度 640×480ドット以上、
High Color(16ビット)以上
CD-ROMドライブ 8倍速以上 24倍速以上
グラフィックボード Direct3D対応ボード
VRAM 8MB以上
サウンドボード DirectSound対応ボード

CPUはともかくそれ以外のスペックはタイピングソフトとしては高すぎ。
最新のPCゲームの中では平均的なんですが…

◆簡易動作テストレポート
Windows2000だと動作環境を満たしていても途中でフリーズしたりして
非常に不安定。まぁダメだって言われてんだからしかたないか。

2001/11/05追記
現在店頭で発売されているTODはWindows2000に正式に対応してます。
上で私の環境では動かないと書いてありますが、
その後に組んだニューマシンでは同じソフトが普通に動いています。
TODはかなりグラフィックボードに依存するようです。
これだからパソコンゲームはねぇ。
<ここまで追記分

Direct3Dに対応していないグラフィックボードだと
「HALがみつかりません」と出て起動すらできません。

ノートパソコンは最近のハイエンドのノートなら(20万〜)ギリギリ動作
するかもしれませんが、それ以外はまずムリと言っていいでしょう。
とりあえずうちのではムリでした…
(↑これは2001年11現在でも変わってません)

Celeron300Mhz Voodoo3 3000の環境でほとんど処理落ちなしで
快適に動作。Celeron450MhzでATIのRageProだと処理落ちあり。

この結果から見ると、CPUよりもグラフィックボードの方が重要な
ようです。動作確認されているグラフィックボードは公式サイト
見てください。

蛇足として…
CDを仮想化すればCD-ROMなしでもプレイ可能になります。
ただしインストールに必要な800MBとあわせて1.3GB程度の
容量が必要。
(CDの仮想化ソフトは携速やCD革命やDAEMONなど別に
 用意する必要があります)


<感想>
うわぁおもしれー。
最高峰の名にふさわしい、やっぱりタイピングソフトはPCで
やった方がイイですなぁ。文字の判別がしやすいですもん。

◆プロモ失敗?
こんな硬派で作り込まれたゲームなのに単語が変だからといって
「ゾンビ打ぜっ」とか「バカウケ必至の爆笑タイピング」とか
プロモーション失敗のような気が…
ゲーム中には一度もゾンビ打という言葉は出てきません
あきらかに“発売直前にちょっと思いついたから付けてみた”
という感じがありありと感じられますな。
一見しただけではTODとわからないパッケージもちょっと…
まぁ売れるか売れないかはわかりませんけど、せめてDC版より
売れてくれることを願います。

◆PCゲーム
インストールにはハードディスクを800MBが必要(選択不可)。
まともにプレイするにはそれなりのグラフィックボードが必須。
動作環境の壁はPCゲームの永遠のテーマですね。
そこがPCゲームがコンシューマーのゲーム専用機に勝てない
最大の理由かと。あなたのPCでは動きますか?

<総評>
DC版の不満点を解消した限りなく完璧に近い作り。
動作環境を満たしているという条件付きで最強のタイピングソフト。

『結論』
タイピングをする人すべてに勧められる最強のタイピングソフト。
ゲーム要素ばかりではなく、練習要素も十分で長く続けられます。
まともに動かないのならば駄作以下なので注意。

動作環境を満たしているなら絶対PC版。
投資額が3万以上になりそうならDC版をおすすめ。
高くなるならDCを本体ごと買ってしまいましょう。
DC版の絶対動作するという安心感はPC版には変えられないモノ。
基本的にはさほど変わらないのでどちらでもオーケーかと。

グラフィックボードを買い換える程度で動かせるのなら
できればPC版をやって欲しいですね…

画像はDC版と変わらないので省略です。(2001/11/05追記)

プレイ時間5時間 レビュー日 2000/12/09



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