THE TYPING OF THE DEAD(ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド)

メーカーSEGA
価格 4,800円(キーボード同梱版8,800円)
ドリームキャスト専用ソフト
ローマ字入力、かな入力対応
1〜2プレイ可能
2000/03/30発売

※THE TYPING OF THE DEADをプレイするには別売りのキーボードが必要です。
2人同時プレイをするにはさらにもう1つキーボードが必要です。
データを記録するためには別売りのメモリーカードが必要です。

タイピング修得度 ★★★★★ 音声付きの丁寧なレクチャーと、ドリルモードが
充実しているので練習ソフトとしての不満はなし。
ゲーム評価 ★★★★★ ゲーム会社のセガだけあって、ゲームとしての完成度は
非常に高い。
システム評価 ★★★★★ オールキーボード操作。レスポンスは非常に良好。リセッ
トやリトライが簡単にできる点もうれしい。
適正レベル 見習い〜上級者。
いきなりアーケードモードとかやると挫折しそうになるがレクチャーモードや
ドリルモードをやれば十分に見習いでもタッチタイピングが習得できる。
上級者ならドリルモードやアーケードを極めがいがある。    


(C)SEGA

プレイ時間30時間 レビュー日2000/04/04(06/29,30加筆、編集11/14修正)


<概要>
コンシューマー初で現在唯一のタイピングソフト。
ゾンビをガンで撃って倒すシューティングゲーム「THE HOUSE OF THE DEAD」の
世界をそのままに、ガンをキーボードに変えることによってタイピングソフトに
したゲーム「THE TYPING OF THE DEAD」のアーケードからの移植です。
基本は、迫り来るゾンビをタイプで倒しながらステージの最後にいるボスを倒す
のが目的です。

<システム>
ゲームのモードは、ゲームセンターと全く同じ「アーケードモード」の他に、
ドリームキャスト版で新しいモードが追加されました。
アーケードモードに任意使用できるアイテムが追加された「オリジナルモード」
ボスとだけ対戦できる「ボスモード」、タッチタイピングの基礎を1から練習で
きる「チュートリアルモード」、実践的な練習のできる「ドリルモード」です。
ドリルモードは1種目3レベル4種目+卒業試験の13種類もあります。
(最初から13あるわけではなく各ドリルをクリアしていくと増えていきます)
アーケードと同じであらゆる入力方法に対応しているので、キー設定をする必要
がありません。キーボードを2つ持ち寄れば2人で協力プレイも可能です。
5段階の難易度設定があるので、初心者でも安心。
ローマ字入力とかな入力の両対応ソフトでもあります。

<感想>
このゲームが斬新なのはあらゆる入力方法に最初から対応していること。
例えば「ち」という言葉には「TI」と「CHI」の2種類の入力方法があります。
普通のタイピングソフトなら設定画面で「TI」か「CHI」を選ばされるのですが
「THE TYPING OF THE DEAD」の場合は最初から「TI」でも「CHI」でも「ち」
と判定してくれます。ゲーム中、TIとCHIを混ぜて入力してもちゃんと判定して
くれます。エライッ!

とにかく、ドリルモードが熱いです。良い成績を修めると新たにステージが増え
るのでやりがいもあります。スコアのランキングが99回分まで残るので、上達
ぶりが一目でわかります。これだけで1本のソフトにしても売れそう。
ドリームキャストのキーボードは割と打ちやすい(個人差あり)ので思わず長時
間続けてしまう。ロードもほとんど気にならないためハマるとやめられない。

あえて欠点を上げるとすると、フォントが読みづらいとこですかね。
ひらがなやカタカナで書かれている文字なら問題はないのですが、漢字で書かれ
ていて読み方がわからないとかなり苦戦します、これだけはどうにかして欲しか
った。文字が動くためよけいに読みづらいですし。オプションで字を大きくして
もあまり変わりません。
専用キーボード以外に選択肢がないので、パソコンのように自分の使いやすい
キーボードを使うことができません。これは欠点と言えば欠点かも。

でも欠点といえばこれくらいですか。

希望としては、せっかくドリームキャストがネット端末として利用できるのです
から、ネットランキング機能も付けて欲しかったところです。自分がランクイン
できるとは思えませんけど全国のレベルの高さとか感じられるのは励みになりま
すしね。

<総評>
ひとことで言い表すと面白く難しいゲーム。
私としては、「タイピングソフトのセガ」という印象を強く植え付けられるほど
素晴らしい作品でした。
なんだかんだ言いましたが、現時点で最高のタイピングソフトであることは間
違いないです。ボリューム、ゲームとしての面白さ、キー入力システム、2人で
の協力プレイ等、他のソフトの追随を許さない、ほぼ完璧な出来です。

<とにかく買ってみようやってみよう>
全体的な難易度が高いのでアーケードモードやオリジナルモードに最初は手を出
さない方が無難でしょう。タッチタイピングにそこそこ自信のあった私でもかな
り難しい印象を受けました。初心者はひたすらドリルモードで練習!
他のタイピングソフトをほとんどクリアした私でも、自信を失うほどの難しさ。
だからこそ面白い。ゲームは障害が困難であればあるほど、それを乗り越えた時
の喜びが増すというモノです。
タッチタイピングをマスターした人にもお勧め。己が「井の中の蛙」だったと
いうことを痛いほど思い知らせてくれます。逆にドリルモードで全て1級をとれ
るようになったらワープロ検定2級は余裕かも。

キーボード専用ソフトなので、持っていないならキーボード同梱版が少しお得。
先行投資と思えばそれほど高くないでしょう。※
これだけモードが充実してて4,800円は安すぎです。たとえドリームキャスト
を持っていなくても本体ごと買う価値は十分にあります。(3万超えますけど)
タイピングを志す者(なんだそれ?)はぜひ買いましょう。

結論としては
  これをやらずしてタイピングソフトを語る事なかれ!
という感じですか。(まぁこれは冗談ですがそのくらいの勢いで)

※キーボード同梱版は初回限定のようなので、現在はバラで買うしかありません。


アーケードモードのステージ5のスタート地点。
最終面は6なのでまだまだ序の口。
並みの腕では即死かもね。
ドリルモード卒業試験「百人斬り」。1ステージ分ぐらいの
長さをノーダメージでクリアしないといけない。
ハッキリ言って辛いです。

 

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