かな入力のススメ

『運指の最適化』とは何か

運指の最適化

もう一つの最適化は「運指の最適化」です。
標準的な運指(教科書通りの運指)はどんなタイピングソフトでも紹介されてますし、
普通はそれと同じように打つことが前提となってます。(学校等で教わる運指もそうでしょう)

●かな入力標準の運指
JISかな標準運指

しかし、標準だからと言って、絶対的なモノではありません。

標準だから一番速いと勘違いしている人がよくいますが、(特に日本人はそう考える傾向があります)そんなことはまったくありません。

標準的な運指だと打ちづらいキーも存在します。
打ちづらいキーを、打ちやすくするために指の担当を変えること、または、最も楽で速く打てる運指を自分で考え打つこと、それが運指の最適化です。

ワードの最適化と違うのは「どんなワードでもその指を使う」という点です。
ワードの最適化はワード限定の限られたモノでしたが、運指の最適化は運指自体を変えるため、すべてのワードに影響があります。

例えば、左手の薬指の担当は ふ、て、と、さ、小指の担当は ぬ、た、ち、つ です。
しかし、小指の担当である ぬ、た、ち、つ をすべて薬指で打っても問題ないんです。
文字によって差はありますが、ホームポジションから腕が動かないとか、小指より器用で長い薬指を使うメリットとかもあります。(ワードによっては打ちにくくなる場合もありますが)

どこのキーをどの指で押してもかまわない、極端な話、「すべてのキーを左右の人差し指2本で担当してもかまわない」ということです。

ただ、ちゃんとした考えにのっとって変えないと、早くなるどころか逆に遅くなる可能性があります。

我流でタッチタイピングを練習した人なら、独自の最適化をしているとも言えます。
我流であるからこそ当然、遅くなることもあれば早くなることもあります。

ワードの最適化はそのワードだけを練習すればいいので、運指の最適化は
すべての単語に関係あるのでリスクが大きいです。

ワードの最適化と運指の最適化は基本的に別のモノです。
2つを混同して難しいモノと考えがちですがちょっとだけ違うので注意。
たしかに前者のワードの最適化の難度は高く、タイピングをある程度まで上達した人じゃないと考えることはできても実践することは難しいでしょう。

しかし、後者の運指の最適化ならごく普通にタッチタイピングができる人なら、誰でもできることです。(タッチタイピングも誰でもできますが)

ただ、すでにタッチタイピングができる人が運指の最適化するために大幅に運指を変えると、確実に遅くなります。(しかもかなり)最初からタッチタイピングを覚えたり、新たな配列に挑戦することに近いですからね。(基礎ができてるので多少はマシですけど)

どんなに理想的な運指でも、大幅に運指を変えると最初は絶対に遅くなります!
これがイヤで最適化しない方も多いかと思いますが、変更が大きければ大きいほど習得に時間がかかります。長い目で見れば最適化した方がメリットは大きいです。だからこそ、最初から最適化してればそのロスが無くなるからオススメということです。

運指の最適化の一部がワードの最適化とも言えます。
運指を最適化することによって打ちやすくなるワードと打ちにくくなるワードがあります。
この世のすべてのワードを熟知し、ワードごとの最適な運指で打ちきることができれば完璧なのですが、それはなかなか難しく奥が深いとも言えます。

ココまでが前置き
これから次ページ以降で書くことは「JISかなの運指の最適化」。
最も言いたいことです。

ローマ字の運指は、してもしなくても大差ないのであえて取り上げません。
ローマ字のワードの最適化は奥が深く興味深いですが、私ができないのでネタにできません。

ちなみに私の運指はこれ↓です。詳しい解説とかは次項以降で。
管理人の運指

2006年1月31日 記 (2007年4月3日加筆修正)


最適化のヒント へ進む

「かな入力のススメ」トップページに戻る

シャドールームに戻る