かな入力とは何か
キーボードで日本語入力する配列には、大きくわけてローマ字入力(qwerty配列)と、かな入力(JISかな配列)の2種類があります。
日本語キーボードなら、キーの上に英字と「ひらがな」が書いてあり、その印字を使って入力するのが『かな入力(JISかな配列)』です。(英字を使うのがローマ字)
標準的な109日本語キーボードだとこのような配列です↓
シフトキーを押しながら打つキーがあったり、濁音・半濁音を打つときは専用のキーを押すなど、ローマ字より難しい要素がいろいろあります。
かな入力のシェアと歴史
昔(1980年代ぐらい)は、JISかなはかなりメジャーなモノだったらしいです。(タイプライター〜ワープロの時代)
しかし、現在ではローマ字に席巻されすっかりマイナー。90%以上の人がローマ字入力であり、かな入力の人は、ごく少数派です。
パソコン学校などで最初に教えるのはローマ字入力ですし、MS-IMEなどの日本語入力ソフトの初期設定がローマ字である点、などからも
「標準的な日本語入力はローマ字」であることは明らかです。
そうは言っても、ローマ字に負けていてもかな入力はメジャーであることに変わりなく、良い方にとらえると、「日本で2番目に普及している配列」がかな入力とも言えます。
そんな、かな入力ですが、日本語入力に限定すればそれなりに優れた入力方法です。ゲーム的な面や、スピードを追求する人にとってはかなり魅力があります。(ススメる理由は次項で)
かな入力ができた経緯とかは↓このサイトを参照してください(ちょっと文が難しいですが)
キー配列の規格制定史 日本編 ― JISキー配列の制定に至るまで
かな入力いろいろ(JISかな配列以外)
また、ひとことにかな入力と言いましても、JISかな配列以外にもいろいろあります。
興味がなければ読み飛ばしてください。
- 新JISかな配列
JISかな配列の欠点を補うために改良した、かな配列。しかし、旧の方と違ってあまり普及しなかったです。
この「新JISかな配列」と区別するために、JISかな配列のことを「旧JISかな配列」と呼ぶこともあります。 一般的には「JISかな配列」というと旧の方を指します。
- NICOLA配列(親指シフト)
“ニコラ”と読みます。呼び名としては『親指シフト』の方が有名。(別の親指シフト配列もあるので正確にはNICOLAの方が正しい)
「JISかなを除いたかな入力」の中ではもっともメジャー。速さよりも日本語を快適に入力することに重点を置かれた配列です。
他の配列と違い、専用のキーボードを使って入力します。親指シフトの名の通り、親指にシフトキーがあります。その親指のシフトキーと下から3段のキーの組み合わせによってすべての日本語を入力できることができます。(濁音、半濁音含む)
小説家など、職業で文字入力する人に根強い愛用者が数多くいます。専用のキーボードがあるほうが打ちやすいのですが、普通のキーボードでもソフトを利用すれば使用可能です。(その場合、本来の快適性は損なわれます)
詳しく知りたい場合は、こちらのサイトをどうぞ
親指シフト(NICOLA)をパソコンで使おう!
親指シフトキーボードを普及させる会
NICOLA 日本語入力コンソーシアム
- 五十音かな配列
キーボードの左上から「あいうえお〜」という順番で並んでいる。わかりやすさ重視の配列。
- その他
TRON配列、飛鳥配列、和ならべ、花配列、風配列 などなど、いろいろあります。共通するのは「専用のソフトを利用しないと使用できない」というところです。
その他もっと知りたい方は、こちらをどうぞ。
いろいろなカナ入力配列
私は、JISかな配列以外あまり知らないので、あまり深くつっこまないでくださいね。
この『かな入力のススメ』では、JISかな配列のみ(旧の方)を取り上げます。今後、JISかな配列は「かな入力」として表記します。
2006年1月31日 記
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