タイピング OF THE デート

開発、販売 ハドソン
公式サイト
定価 4,800円
対応機種 Dreamcast
かな入力&ローマ字入力対応
2001/09/27発売

タイピング修得度 ★☆☆☆☆ 練習モードは不十分。
一応あるだけ。
ゲーム評価 ★★★★☆ けっこう面白いミニゲームや
オリジナリティは評価できる。
システム評価 ★★★☆☆ 今時、キー設定が必要なのは×
それ以外は特に問題ない。
適正レベル 中級者〜上級者
練習モードはあってないようなものなので
初心者がやるのは少し厳しい。
上級者でも難易度を上げれば歯ごたえあり。

(c)ハドソン

プレイ時間10時間 レビュー日 2002/06/15

<概要>
恋愛をテーマにしたタイピングソフト。
ニンテンドウ64ソフト「ゲッターラブ」のキャラクターを使っています。

<システム>
かな入力、ローマ字入力に対応、ローマ字は設定の必要あります。
“ん”は『N』か『NN』を設定可能、XNは不可。
難易度設定が可能(EASY NORMAL HARD CRAZYの4段階)
難易度を変えても問題文自体は変化なく、制限時間が短くなったり
ライフが減ったりするタイプです。(CRAZYは即死&制限時間最短)

ステージを進めていくと、ミニゲームが挿入されます。
クリアしないと先に進めないので重要。
クリアすれば、タイトルからいつでもできるようになります。

モグラタタキ
ラブレター
オバケヤシキ
シリトリ
パズル11
オチG
チーマーバトル
山手線ゲーム
レーシング
シリトリリベンジ

の、計10種類


<感想>
あの傑作タイピングソフトに激似の名前から、
先入観で、パロディでイロモノなふざけた内容かなと思ってました。

指先から、あのコのハートをノックする・・・

キャッチコピーの時点で、かなりふざけてましたからね。
これが、タイピングソフトの歴史に残る野心作だったとは
夢にも思いませんでした。



このゲームの練習モードは、とりあえずあるだけという無意味なモノ。
初代激打レベルですな。


本編は違います。

素直な娘にはストレートにキザなセリフを。
ちょっと男性不信な娘には、最初はあまり積極的にならず、
普通に友達なセリフを。

ちゃんと選んでタイピングしないと、すぐにゲームオーバー
いくらタイピングが速くても、正しいセリフで答えなければ
決してクリアできません。

実際に女の子と会話している気にさせる、そんなシステム
かなり高い完成度です。
既存のタイピングソフトにはない、企画とシステムがかみあってます。
ときメモタイピングとかとは根本的に違いますよ。


本編の合間にあるのがミニゲーム。
このゲームの良さはミニゲーム、まさにアイデアの勝利。

ちょっと考えると、コレってタイピングソフトに使えるんじゃない?
ってモノがほとんど入ってます。

実験作だからこそ、失敗作もあります。

面白いものあるけど、面白さに必ずしも結びついていないものもあり。

だけど、バリエーションの多さはTHE TYPING OF THE DEADすら
越えている。
(THE TYPING OF THE DEADはステージ数は多いけど
 プレイ方法自体はほとんど変わらないため)

すぐに思いつくアイデアでタイピングゲームを作ってみようとする考え
タイピングソフトの可能性を試しているという姿勢を評価したい。
だからこそA+(傑作)に値するし、その価値は十分ある。

欠点をあげればたくさんあるのはたしかだけど
それを上回る、荒削りだけど他のソフトにない輝きが見えました。

あまりにも難しく(タイピングとは関係なく)
実験だと思ったゲームを挙げてみます。

○山の手線ゲーム
 ひとつのジャンルの言葉を交互に言い合うという、わりとメジャーな
 パーティゲーム。
 これをタイピングにしてみた、というまでは良かったんですが
 選んだジャンルが問題

 北海道212市町村とか
 関西の駅名とか

 こんなの、誰がわかるかっての!
 (地元の人ならわかるかもしれないがね・・・)

 しかも、1回使った言葉を2回使ってもダメ。
 とりあえず、北海道212市町村名が出たら負けですな。
 答えが212ある、恐ろしく難しいクイズだと思ってくれればいいかと。


○落ちゲー
 落ちものゲームです。その企画自体は間違っていない。
 操作方法が特殊すぎて?マークがたくさん発生。
 左右のシフトキーを使いこなさないと移動できない。
 どうして?

 1位を取らないとクリア不能。
 連鎖を組むより落としまくって点数を稼ぐ方が楽。


◆TODの問題点
最大の問題は・・・
キャラクターが あまりかわいくないこと。
お世辞にも万人受けする絵だとは思えません(ファンの方すいません)
絵が良ければそれだけで売り上げが伸びるギャルゲーの業界で
絵に魅力がないのは致命的。少なくとも一般受けはしないでしょう。
残念なトコですね。(きいろちゃんはいいけどね〜)

もう一つ問題として、対応機種が“ドリームキャスト”だということ。
これはどうしようもないコトですが、終わったハードだという事実だけで
たとえ面白いソフトでも売り上げがガクッと落ちます。
実際、あまり売れてないみたいですし。(新品で980円で売られてたり)

最近じゃ、ドリームキャストの本体は店頭でもほとんど見かけません。
このソフトだけを買うためにドリームキャストを買えるかというと、
やや疑問。ま、TOD(両方)のために買えばよいのですが。

練習も確認程度なのであまり意味ないです。
ゲームがウリのソフトなので、気にはならないですけど。


ドリームキャストを持っている方は、なんとしてでも手に入れて
やって欲しいソフトではあります。


<総評>
会話している気にさせる本編のデートの完成度と
意欲的な実験作のミニゲームのアクセントが素晴らしい。
どちらかだけでもダメ。両方あるからこそ、この評価。


『結論』
恋愛+タイピングのひと味違うタイピングソフト。
ちょっと変わったタイピングソフトを求めている人におすすめ。
ドリームキャストでしかできないので、ドリキャスユーザーはぜひ!

ローマ字自動認識にした続編を、パソコンで希望したいとこです。
これほどのソフトを埋もれさせておくのはもったいない。
見つけたらぜひ買いましょう。(中古でもほとんど見かけませんが…)


追記:
会話システムのワナにより、私はすっかりやられました。
こいつは一本取られたなぁ〜って感じですよ。
不覚にも感動したし。

メインヒロインのひとり「皆川真琴」
浴衣はイイよね浴衣は。
メインヒロイン二人目「白井あゆみ」
見た目より意外とマジメだったりします。

で3人目の「森村雫」。髪が短すぎっ!
ただ、短くしてる理由は、入院生活が長くて
邪魔だからなので、なんとも言えないですが・・・
で、長い頃の写真。
やっぱり長い方がイイよ!!(なに書いてるんだか・・・)

普通のステージでの長文のミッションみたいなの。
トラップがあるので良く読まないと引っかかる。

問題のミニゲーム「落ちゲー」。
かなり無茶なルール。
で、落ちゲーの画面。
タイピングと関係なくむやみに難しい。

ミニゲームのひとつレーシング。
ミスせずに早く打つと、どんどん加速。
あと、車が無意味にポリゴンだったりします。
これもミニゲーム。15パズルならぬ、「パズル11」
オーソドックスですがなかなかです。

隠しキャラの天海きいろ。
無口でゲーム好き。良いですっ!(なんだかな〜)
浴衣姿のきいろ。
微妙に髪型違ったり。三つ編み〜

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