機動戦士ガンダムSEED シネマタイピングゲーム2
発売: サンライズインタラクティブ 対応機種: Windows Macintosh
販売: M3エンターテイメント 入力方法: ローマ字入力
関連サイト: 公式サイト 発売日: 2004年 4月 29日
定価: 4,980円(税抜き)

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点数(満点5) 理由、コメント
ゲームとしての
面白さ:
★★★ 基本は文字が出たら一文を打ち込む方式。ミサイル迎撃など工夫もあり。基本は前作と同じで、面白いとは言えない。
練習モード: ない
総合評価: ★★★ ゲームとしては前作より多少マシ。総集編ムービーとしてなら十分価値あり。あとアクセサリーに価値が見いだせれば元は取れる。

プレイ時間 3.5時間
レビュー日 2004年5月5日(5月12日加筆修正)

完全クリア、隠し要素もコンプリートしたレビューです。

◆基本システム
◇Windows,Macintosh対応
◇ローマ字入力に対応
 ローマ字は基本的に自動認識。CA,CI,CUやXNなどの特殊な入力には非対応
◇画面はフルスクリーンのみに対応
◇難易度はオプションモードで3段階に変更可
◇完全にキーボード操作
◇DVDはインストールの時のみ必要
◇ハイスコアは各ステージ5位まで記録(ネームエントリー付き)

◆タイピングのシステム
基本的には出てくる一文を打つ、よくあるシステム。
ムービーの間にタイピングをする形式で
 ムービー→タイピング→ムービー→タイピング→ムービー
という順番になっています。(ムービー→タイピングのみの場合もあり)
出題される問題はある程度ランダム。

ステージによって敵のミサイルやビームサーベルを迎撃する場面(数字単キー入力)があります。

正誤率や、入力速度とかでスコアが変わり、ステージごとに評価されます。(S〜Cぐらい)
ノーミスでひとつの問題を打ち抜くとSEEDの文字が一文字ずつ手に入り、その数によって特典(壁紙やムービー)が出現します。

◆問題文の特徴
ガンダムSEEDの用語のみ。

◆モード紹介

○ストーリーモード
 1-1〜5-2までの全10面構成。前作がインストールされていると、隠しステージが+2面できるので計12面になります。
 各面の評価によってメモリーズモードで見られるムービーや壁紙が出現します。
 ストーリーはキラとアスランとの対決シーンからラストまでです。完全に前作の続きですね。

○メモリーズモード
 ストーリーモードで出したムービーや壁紙を見ることができます。(壁紙を設定することも可能)

○オプションモード
 オプションモードは難易度(三段階)と音量の変更ができるのと、ハイスコアが見られます。

◆前作との違いについて

・固定からランダムに
 各ステージで入力する文字までいっしょだった前作と違って、出題される問題文がランダムになりました。(問題の出題順番がランダムということ)

・SEEDの難易度が下がった。
 SEEDの条件が前作が6回連続ノーミスだったのに対し、4回連続に減ってるのでSEEDを取る条件(ムービーを出す条件)は易しくなってます。

・敵の攻撃が変化
 基本的にミサイルなどの単キー攻撃はすべて数字のみ。前作は単キーの英字でしたが、これはけっこう違います。
 さらに、ミスタイプをすると即座に単キー攻撃(数字)が飛んできます。これはかなり緊迫感があります。

・ムービーのボリュームアップ
 タイピングは約2分と前作と同程度ですが、ムービーが約10分と大幅に増えました。前作はタイピングが2分でムービー3分だったのでムービーだけなら3倍近くになってます。

◆初回限定特典について
 ゲーム上の壁紙は条件をクリアしないと出てきませんが、初回限定特典は最初から使用できます。内容は壁紙とアクセサリーボイス。

□壁紙
 オープニングの場面を壁紙にしたモノ。4期オープニングから8枚のみ。前作が24枚だったので少な目。

□アクセサリーボイス
基本が9種類あって、それが人数分

・いってらっしゃい
・おかえりなさい
・がっかり
・ほめる
・しかる
・別れのアイサツ
・誕生日おめでとう
・メール到着
・ゴミ箱を空にしたとき

上記の9種類を
キラ・ヤマト、アスラン・ザラ、ラクス・クライン、カガリ・ユラ・アスハ、フレイ・アルスター、ナタル・バジルール、ムウ・ラ・フラガ、ラウ・ル・クルーゼ
この8人がしゃべります。9×8で72種類。

全部本編と関係ないこの特典のためのオリジナルの録り下ろし(って言うのかな)です。前作は名セリフが混じってたので今作のがかなり増えてます。
でも、なんでマリューさんがいないんでしょうか?前作でも名セリフしかなかったし、なぜでしょうねぇ。

それはともかく、このボイスは「いってらっしゃい」ならそのまま言うのではなく、そのキャラクターが言いそうなセリフに言い換えてます。これがなかなかキャラクターの特徴を掴んでいて楽しいです。

ナタルさんを例に挙げると

■いってらっしゃい■
 ナタル 「行くのか。本当に行くのか
■おかえりなさい■
 ナタル「戻ったか。ならまず報告をしろ。手を洗え
■がっかり■
 ナタル 「そうか…それではな
■ほめる■
 ナタル 「さすがだな
■しかる■
 ナタル 「なんだそのザマは!?しっかりしろ!
■別れのアイサツ■
 ナタル 「さらばだ
■誕生日おめでとう■
 ナタル 「誕生日だそうだな。ラクにしていいぞ
■メール到着■
 ナタル 「メール着信あり。確認を要する
■ゴミ箱空■
 ナタル 「バリアント!目標ゴミ箱!てーっ!

「てーっ!」って一体。ゴミ箱壊す気ですか…
メールとゴミ箱しか実用性はないかもしれませんが、システム音に設定すると楽しいかも。ファンならニヤニヤすること必至。

◆感想
箱の内容物は前作と特に変わらず。紙切れだった説明書が薄い冊子になってたぐらいです。

そして、インストール。
必要な容量が2GB必要なだけにかなり時間がかかります。実際にインストールしたフォルダを見ると1.52GBでした。前作より200MBほど増えてます。

「前作との違いについて」にも書きましたが、
各ステージで入力する文字までいっしょだった前作と違って出題される問題文がランダムになりました。これでようやく普通のタイピングソフト並。
しかし、相変わらず練習モードがないためタイピングソフトとしてはあまり意味がないです。

壁紙はそこそこ、前作のよりイイかも。これは個人差があるので見ていただいた方がいいかな。
でも相変わらず、ゲーム中でクリアしないと使えない壁紙は、インストールしたフォルダに最初から入っているので、未クリアでも使用可能です(ダメじゃん)

ここまではあまりいいことは書いてませんが、大きく変わった点をひとつ。(前作との違いについてにも書きましたが)
前作と比べてムービーのボリュームが増えました。1面3分程度だったのが10分程度と3倍。
これが一番大きい。単なるダイジェスト風味だった前作と比べて、名シーン(主要なシーン)をほとんどやっている総集編のようなモノで、タイピングなしでムービー見るだけで2時間かかるほど。

これこそシネマタイピングと名乗るにふさわしい。
ガンダムSEEDの後半のDVDを買うとなると数万円はかかりますが、このゲームでガンダムSEEDの後半を全部カバーできると思えば5000円とい値段は決して高くない気もします(解像度はイマイチですが)

ま、一度観た人が観直すためであって、観たことがない人に薦められるものじゃないです。あくまでファンのためのゲームですから。

◇結論
タイピングソフトとしては前作よりマシだが、普通(というかつまらない)、練習モードがないので練習には適さない。
ムービーが長く、総集編としてコレクションアイテムとしてなら買い。アクセサリー集としては前作より上。いずれにしろファンならオススメ。

「タイピングソフトを買いたい」と思ったら、このソフトは買わないのが無難。「ファンのためのコレクションアイテム」としてなら価値はあるでしょうね。

◇補足
ムービーは基本的にフルボイスですが、ドーピングされたナチュラルの人たち(敵のガンダムのパイロット)だけ声が付いてませんでした。攻撃の時でもしゃべらないのでちょっと違和感。
それ以外の人はしゃべってるんですけどねぇ。


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