かな入力のススメ

ローマ字入力とかな入力どっちがいいの?(初心者向け)

けっこう聞かれるんですよね。だから書いてみます。

すでにローマ字のタッチタイプができる人なら「どちらでも好きな方」でいいかと思います。さらにローマ字を伸ばすなり、かな入力を習得するなりしてください。

上記のような質問をするのは、タッチタイピングがまったくできない方が
「最初にタッチタイピングを覚えるならどちらがいいのか?」という意味で聞く場合がほとんどだと思います。

そのため、まずは初心者を想定した文にします。

とにかく タッチタイピングできるまでがツライ かな入力

タイピングが速くなりたいと考えた場合、まずタッチタイピング(キーボードを見ないで入力すること)を習得することが目標になると思います。

タッチタイピングを習得するとなると…
ローマ字入力は最小23個で済みますが、かな入力だと45個+2個(濁音半濁音)が必要です。(長音や句読点などはとりあえず無視)
倍ですね。この時点でゲームで例えるとノーマルとハードぐらいの難度の差があります。しかも、かな入力だからといって日本語だけを覚えるだけではなく、英字を入力する機会もあるはずです。そこまでタッチタイピングするとなると、47+23=70(!)必要。合計70ですよ。
ローマ字の3倍のキーを覚えることになってしまいます。そこまでするとベリーハードですね。

それに引き替えローマ字は、日本語のタッチタイピングを覚えただけで英字入力まで勝手にできてます。優秀ですね。

ま、英字を打てなくても日常生活では特に困らないので、かなキーだけ覚えるだけでもかまわないんですけどね。
それを無視しても、まだ難関があります。

ローマ字入力はホームポジションから上下に1つの範囲の運指(計三段)で入力可能ですが、かな入力は、最上段(計四段)まで必要になります。(しかも頻度の高い母音が最上段)
ローマ字だと記号の位置であるところにある「ほ.へ.ー.」などは打ちづらさ全開。さらに右手小指の受け持ちがかなり広く、難度がむやみに高いです。(標準の運指で打つならば)

キーを覚える数が少なく、英字入力まで一緒に覚えられるローマ字ですが、その代わり、ローマ字の入力法を覚えなければいけません。
 例 ta=た i=い pi=ぴ nn=ん gu=ぐ
その点、かな入力はキーの位置を覚えるだけで済みます。

ちなみに、タイピング好きな人で、かな入力ができる人はたいていはローマ字も打てます。(速さは個人差はありますが)

英字は26ありますが、実際に使うのは23個ほどなので、覚える数が少ないです。

その点かなは、45個すべてのキーと濁音半濁音のキーを覚える必要があります。単純に倍ぐらいですね。タッチタイピングを覚えるのに、ローマ字の倍かそれ以上かかります。

ローマ字とかなの特徴を比較してまとめると……
※○…良い点 ×…悪い点

<ローマ字>
○タッチタイピングを覚えるのが楽
○英字入力も同時に覚えられる
○メジャーなので他人との比較をしやすい
×ローマ字の入力法を覚える必要がある
×打鍵数が多いため、高速打鍵すると疲れやすく、打鍵音がうるさい

<かな>
○同じぐらい鍛錬すれば、確実にローマ字より速く打てる
○打鍵数が少ないので、高速打鍵しても疲れにくい
○(ローマ字より)少数派なので、タッチタイピングができるだけで優越感が得られる
×タッチタイピングを覚えるのが難しく、ミスが多くなりがち
×英字入力する場合は、キーを余計に覚える必要がある

◇結論
最初にタッチタイピングを覚えるなら、断然ローマ字の方がイイです。
むしろ、最初からかな入力だけというのはおすすめできません。

……このコンテンツを根底から覆す結論になってしまいましたが、それが現実。

2006年1月31日 記


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