特打ちヒーローズ K-1タイピング WORLD GRAND PRIX
販売 SOURCENEXT
開発 エクシング、ダフト
公式サイト
定価 5,900円
対応機種 Windows
かな入力&ローマ字入力対応
2001/08/03発売
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タイピング修得度 | ★★☆☆☆ | 他のソフトと変わらず申し訳程度。 物足りない(言いあきた) |
ゲーム評価 | ★★★★★ | ポリゴンで表現された選手を操り スピード感のあるゲーム、燃える。 |
システム評価 | ★★★★☆ | 特に悪いと思えるところはない。 低スペックで遊べる気遣いもあり。 |
適正レベル | 中級者〜上級者 練習モードが不足しているので 初心者には少々厳しい。 入力ミスのリスクがないので タッチタイプができるかできないかの 中級者でもプレイ可能。 難易度設定がないので上級者には やや物足りない。 |
プレイ時間5時間 レビュー日 2001/10/31 <概要> 格闘技「K-1」をモチーフにしたタイピングソフト。 ポリゴンで再現された、リアルなキャラクターを操作して 大会の優勝を目指します。 K−1を知らない人向けにちょっとだけ解説。 ○K−1とは K−1とは、ボクシングのグローブをはめて、パンチとキックで 1対1で戦う、立ち技の格闘技です。 寝技や関節、絞め技を使うのは禁止、拳と足以外の打撃も禁止。 思いっきりぶん殴って、倒せば勝ちという単純明快な格闘技。 ムエタイとかキックボクシングに近いモノです。 キックボクシング等と違うのは、階級が無くて無差別なこと。 だから、大人と子供ほどの体格差がある選手が戦うこともあります。 ヘビー級の選手が、常人が受けたら死にそうな強力な打撃を 何発も打ち合うため、KOが頻発する凄まじい戦いになります。 一方的に殴っていても、たった一発の強烈な攻撃で逆転勝ちが 十分に起こる。だから、一瞬も目が離せない。 そこらへんがK−1の醍醐味。(逆に言うと、KOが出ないとつまらないです…) 公式の試合は3分間1ラウンドを3ラウンド行い、 これで決着が付かなければ、判定で勝敗が決定。 それでもドローが2つ以上あると、2ラウンドの延長戦になります。 K−1は、各格闘技のチャンピオンが何人も参加しているため 立ち技最強の男を決める選手権と呼ぶにふさわしいモノです。 もっと詳しく知りたい人はK−1公式サイトへ <システム> かな入力、ローマ字入力に対応、ローマ字は自動認識で設定いらず。 フルスクリーンモード、ウィンドウモードの両対応。 (ウィンドウモードはサイズを 1/2, 1/4, 1/8 から選べます) このゲームのシステムを例えるならば、 TODとOzawa-Kenをミックスしてアレンジしたような感じです。 次々に現れる文字を打って消していく。 攻撃側の文字を打つと攻撃、防御側を打つと防御。 このゲームならではの、特徴的な攻撃システムが2つあります。 ○ラッシュ 攻撃と防御を成功させるとゲージが溜まり、最高まで溜まると 自動的に「ラッシュ」が発動。文字列がたくさん出現するので 時間内にできるだけ多くの文字列を打ち込みます。 打った文の数だけ一方的にダメージを与えられます。 (1つでも成功すればダメージあり) ○必殺技 たまに出てくる攻撃側の★付きの単語を打つと 必殺技のゲージを溜められます。 ひとつでも溜めた状態でEnterキーを押せば必殺技発動。 (たまった★の数によって技の威力やモーションが変わります) 長文を時間内に入力することによって、必殺技で一方的にダメージ。 いつでも発動できる代わりに、時間内に入力できないと まったくダメージを与えられません。(ここはラッシュと違うところ) キャラによって必要な★の数が違い、☆が多いキャラほど 強力な技を使えます。 この2つの必殺の攻撃は相手にもあるので、条件を満たせば ラッシュや必殺技が発動。 相手よりも速く打ち終えれば、ノーダメージ。 もちろん、失敗するとかなりのダメージを受けます。 おもなモードは3つ、練習1つにゲーム2つです。 ◆練習 角田師範の指導の元、タイピングの基礎練習をします。 ポジション毎に、言われたキーを叩く練習になっています。 ◆グランプリ K−1の選手を選んで、グランプリで優勝を狙います。 3分3ラウンドの勝負、1ラウンドに3回ダウンを奪うか10カウントで 立ち上がらなければ勝負が付きます。3ラウンドでも決着がつかな ければ判定で勝敗が決まります。 ◆スパーリング スパーリングをひとことで表すなら「格闘ゲームのサバイバルモード」 体力の回復がなく、連続で敵と戦います。 グランプリと違い、相手から1回でもダウンを奪えば勝ち。 基本的に、能力と体力が低キャラ(ザコ)と戦い、一定人数ごとに グランプリで登場する選手と戦います。 <感想> 面白い! 心からそう思える。 凝った演出、錬られたシステム、ゲームに特化したタイピングソフト。 他のタイピングソフトとはレベルが違う完成度の高さ。(TOD除く) ただ、練習モードは、「練習メインの元祖特打」の練習モードではなく、 特打ヒーローズ独自の確認程度の練習。 つまり貧弱 打てるかどうかの確認はできても、打てない人が1から練習するのは ややツライものがあります。 しかし K−1タイピングにとって 練習モードは、なくてもかまわないモノ やはり、このソフトはゲームパートが一番の売り。 画期的なのはリアルタイムで攻撃と防御を判断し繰り出すこと。 ミスのペナルティがないために、気分良く打ちまくれるのも 爽快感を損なわないのでイイ感じになってます。 激打などでは、ミスをすると必殺ゲージが下がるなど なにかしらのペナルティがありますが、K−1タイピングは それがないために、純粋にゲームとしてのめり込むことができます。 (それで、タイピングがうまくなるかどうかは別として) 相手の攻撃をガードした直後に攻撃してカウンターを決める!とか。 攻撃→ガード→攻撃→ガード、という風に華麗にさばいたりとか 完璧なガードと攻撃を決めたときは 「オレってすごいんじゃねえの?」と勘違いできることうけあい。 ヘタに攻撃を受けると、相手の必殺技を喰らうので気が抜けないのも スリルがあってゲーム性を高めています。 <総評> 感想で全部書いてしまいましたが ゲームとして面白いと言える、数少ないタイピングソフトです。 パソコンのスペックが足りるなら、十分買う価値はあります。 『結論』 ゲームに特化した良質なタイピングソフト。 スピードとスリルは心地よい楽しさ。 K-1のファンのみならず、それなりに打てる人すべてにおすすめ。 ASCII24 DIGITALBUYERでもレビューしているので こちらも参考にしてくれるといいかも。 ◆私の不満 上級者には難易度が低いので、制限時間を短くしたハードモードや 初心者向けのイージーモードも欲しいです。 難易度設定は、数値を変更するだけで簡単に難易度調整できる 格闘ゲーム(モドキ)なら簡単にできそうです。 練習モードはどうだろうと別に構いませんけど、ゲームをもっと 幅広く楽しんでもらうなら難易度設定は必須。 特にスパーリングの前半が簡単すぎて冗長になりがち。 せっかく面白いんだからもったいない。 現実的に考えると、マイク・ベルナルドやジェロムレバンナの 重い一撃をムサシのガードじゃ防げないと思うのですが・・・ ガードしてても、ぶちやぶってダメージを与えてしまうのも K−1の魅力だと思ってます。 だから、強い相手(または強い攻撃)だったらガードじゃなくて かわすようにしてくれるようなこだわりが欲しかったかなぁと。 ガードするとノーダメージは格闘ゲームの基本ですが せっかくあんなにリアルなキャラでやってるんですから 弱攻撃だったらガード、強攻撃だったらすべてかわすぐらいの こだわりが欲しかったかな、と。(ちょっと細かいですけど) ま、難易度設定ができれば私としてはほとんど言うことなしです。 ★蛇足 ソースネクストでもこんなゲームを作れるんだ!と思ったら 開発は別会社でした。(少しがっかり) でも、多くのユーザーはそんなことは気にしないでしょう。 実際に開発した下請けがどんな会社だろうとも、名前が出るのは 発売元の会社のみ。下請けは全く日の目を見ません。 良質なタイピングソフトをプレイできるのならば、どんなメーカーが作っていても ユーザーにはあまり関係のないことです。 家庭用ゲームソフトだと、下請けから買い取った作品を広告と販売だけで 開発をまったくしていない会社も多くありますから、別段不思議ではないです。 今回のコトは、ソースネクストが自社での開発力の限界を感じたせいだと 私は推測しています。 ソースネクストは練習ソフトを作らせたらなかなかのものですが ゲームソフトは特打シリーズや宇宙戦艦ヤマトのシリーズを見る限り ややイマイチなのはいなめません。 ゲームソフトのメーカーにタイピングソフトの開発を委託するのも 賢い方法だと思います。すでに“特打のソースネクスト”としてブランド名が 確立した感があるので、売り上げはある程度計算できます。 あとは面白い企画と、優秀な開発スタッフ(プログラマ)がいれば 傑作のタイピングソフトは生まれる余地がある、と。 アイデア次第で、タイピングソフトは、まだまだ面白くなると思います。 どんなソフトを出しても売れるからと、あぐらをかいていると あとで手痛いしっぺがえしをくらうのはメーカーの方。 常に、面白いソフトの追求と努力を続けて欲しいです。 面白いタイピングソフトを作ってさえくれるのならば。 ユーザーは支持してくれる、そういうもんです。 ソースネクストには特打ヒーローズシリーズをこの調子で作って欲しいものです |
マシンのスペックに合わせて設定が選べます。 でもHALとかHELとか言われても初心者には たぶんわからないでしょうなぁ。 HELって地獄?ってレベルでしょうけど。 |
OPTION画面 設定ができます。なぜ難易度設定がないんだぁ! |
練習モード 角田師範の声に合わせて練習します。実写はごっついなぁ。 |
実際の練習画面 これって金的じゃないの? |
通常のグランプリ時 いっぱい単語が出てきて打ち込みます。 あのムサシでも勝てる!(失礼な) |
KO ムサシがミロコ・クロコップを倒したトコです。 |
ある条件を満たすと出現する隠しキャラ「K-1Girl」 見た目とは裏腹に非常に強いです。最強キャラかも。 |
K-1Girlと同じく隠しキャラの角田師範 上級者向きですが、使いこなせば無類の強さ。 |
スパーリング中 ひたすらブッ倒します。 |
また開きすぎです。まぁはしたない! |
必殺技の単語入力時 バックが黒くなります。 |
必殺技ぶち込み中 裏拳ですかね?ブルースリーが使っていたような技。 なんかK-1Girlってマニアックな技ばかり使う。 |
角田師範のラッシュ発動時 10個もの単語を短時間で打ち込む必要あり。 でもこれを全て打てれば絶大なダメージ。 |
ラッシュで倒したところ ボディーの回数が多くてかなり死ねそう。 |